プロダクト内ツアー/コーチマークとSalesforce

はい、承知いたしました。プロダクト内ツアー/コーチマークの説明とSalesforceでの実現方法、効果的なアプローチ、アクション、運用上の注意点について解説します。


 

Salesforceにおけるプロダクト内ツアー/コーチマーク活用ガイド

 

 

1. プロダクト内ツアー/コーチマークとは?

 

プロダクト内ツアーとコーチマークは、ユーザーがアプリケーションをスムーズに、そして効果的に利用できるよう支援するためのナビゲーション機能です。これらは、ユーザーの学習コストを下げ、機能の利用定着を促進することを目的とします。

  • プロダクト内ツアー(ウォークスルー)

    ユーザーをシステム上で段階的にガイドし、主要な機能や一連の操作フローを体験させるためのものです。例えば、新規ユーザーに対して「まずここをクリックし、次にあそこに入力します」といった形で、複数のステップにわたって操作を案内します。

  • コーチマーク

    画面上の特定の要素(ボタン、入力項目、メニューなど)を指し示し、その機能や使い方を簡潔に説明するヒントや吹き出しのことです。「このボタンを押すと新しいレポートが作成されます」のように、単一のポイントをハイライトして解説します。

 

2. Salesforceで実現する方法

 

Salesforceでは、これらの機能を標準の**「アプリケーション内ガイダンス (In-App Guidance)」**というツールを使って、コーディング不要で簡単に作成・管理できます。

場所:

[設定] > [ユーザーエンゲージメント] > [アプリケーション内ガイダンス]

主に以下の2種類の形式があります。

種類 説明 主な用途
プロンプト 画面上にポップアップ形式で情報を表示します。特定の場所に固定する「ドッキングプロンプト」、画面中央に表示する「モーダルプロンプト」、特定の要素を指し示す「フローティングプロンプト」があります。 コーチマークの実現、新機能のお知らせ、重要なメッセージの通知、データ入力規則の補足説明など。
ウォークスルー 複数のプロンプトを順番に表示させ、一連の操作をガイドします。最大10ステップまで設定可能です。 プロダクト内ツアーの実現、新規ユーザーのオンボーディング、複雑な業務プロセスの手順案内など。

これらのガイダンスは、表示するページ、対象のユーザー(プロファイルや権限で指定)、表示期間、表示頻度(例: 24時間に1回)などを細かく設定できます。

 

3. Salesforceを利用した効果的なアプローチ

 

ガイダンスを成功させるためには、やみくもに設定するのではなく、戦略的なアプローチが重要です。

  • 目的を明確にする

    何のためにガイダンスを表示するのかを定義します。「新規ユーザーの初期設定を完了させる」「新機能である〇〇の利用率を10%向上させる」「商談のデータ入力漏れを減らす」など、具体的なゴールを設定します。

  • ターゲットを絞り込む

    全てのユーザーに同じガイダンスを見せるのは非効率的です。Salesforceの強みであるプロファイルや権限セットを活用し、「営業部門の新規ユーザーのみ」「マネージャー権限を持つユーザーのみ」といった形で、本当にその情報を必要としている人にだけ表示させましょう。

  • 適切なタイミング(コンテキスト)で表示する

    情報は、ユーザーが必要とした瞬間に提供されるのが最も効果的です。例えば、初めてレポート作成ページを開いたユーザーに作成手順のウォークスルーを表示するなど、ユーザーのアクションをトリガーに関連性の高い情報を提示します。

  • 短く、分かりやすく(Microlearning)

    ユーザーは長々とした説明を好みません。1つのプロンプトやウォークスルーで伝えるメッセージは1つに絞り、簡潔な言葉と具体的なアクション(「ここをクリック」など)で構成しましょう。長いツアーは途中で離脱される可能性が高まります。

 

4. 効果的なアクション(具体的な活用例)

 

目的 アクション例
新規ユーザーのオンボーディング ・初回ログイン時に、ホーム画面の主要コンポーネントダッシュボード、ToDoリストなど)をウォークスルーで紹介する。 ・主要オブジェクト(取引先、商談など)の新規作成ページの必須項目をコーチマークで説明する。
新機能の定着化 ・新しい機能やUI変更があった箇所にコーチマークを表示し、クリックを促す。 ・新機能を紹介するヘルプドキュメントや動画へのリンクをプロンプトに含める。
データ品質の向上 ・商談のフェーズを「受注」に変更した際に、「受注理由の入力を推奨します」というプロンプトを表示する。 ・ケース登録時に、優先度項目の横に選択基準を説明するコーチマークを配置する。
業務プロセスの徹底 ・特定の承認プロセスを開始するボタンの横に、申請前の確認事項を記載したプロンプトを表示する。 ・月次の実績報告レポートを開いた際に、データ更新の手順をウォークス्रूで案内する。
全社的なお知らせ ・システムメンテナンスや社内イベントの告知を、全ユーザーがアクセスするホーム画面に期間限定のプロンプトで表示する。

 

5. 運用で気を付けること

 

設定して終わりではなく、継続的な改善が成功の鍵です。

  • 表示のしすぎに注意する

    ガイダンスが頻繁に表示されると、ユーザーはそれを無視するようになります(ガイダンス疲れ)。表示頻度や期間を適切に設定し、本当に重要な情報に絞って提供しましょう。ユーザーが「今後表示しない」を選択できるオプションも尊重します。

  • 効果測定と分析を行う

    「アプリケーション内ガイダンス」の設定画面では、各ガイダンスの表示回数やクリック率(エンゲージメント率)を確認できます。定期的にこれらの数値を確認し、クリック率が低いものは、内容、タイミング、ターゲットなどを見直しましょう。効果のないガイダンスはためらわずに停止します。

  • コンテンツを最新に保つ

    Salesforceのアップデートや自社の業務プロセスの変更に伴い、ガイダンスの内容が古くなることがあります。定期的に内容を見直し、常に正確で価値のある情報を提供するようにメンテナンスを怠らないでください。

  • ユーザーフィードバックを収集する

    可能であれば、ガイダンスの最後に簡単なアンケート(「この情報は役に立ちましたか?」など)を設置したり、ユーザーから直接フィードバックをもらう機会を設けたりして、コンテンツの改善に繋げましょう。


免責事項:

この記事は不正確な場合があります。導入の際には最新の情報とSalesforceの公式ドキュメントを参照してください。